理事長所信

2017年度スローガン


公益社団法人 長門青年会議所
第54代 理事長
黒瀬 英樹

 

はじめに
 長門青年会議所は1964年に設立され、修練・奉仕・友情の3信条のもと「明るい豊かな社会」の実現に向け日々活動に取り組み、今日に至るまで多くの青年経済人を輩出してきました。20歳から40歳という限られた年代の若者が新たな時代を築くために集い、学び、お互いを切磋琢磨しながら明日を切り開いていく、それが青年会議所のあり方であると考えています。
 しかし、いま長門青年会議所は大変厳しい時代を迎えています。人口減少、少子高齢化、若者の流出、これらの要因からくる会員の減少は最重要課題です。地域を活性化させていくには若い力が必要不可欠です。それらを踏まえ、今年度は会員拡大を最大の目標に掲げ活動の輪を広めて参ります。
 今年で長門青年会議所は創立53年目を迎えます。これまで諸先輩方が幾多の困難を乗り越え継承してきたこの歴史を存続し、時代の変化に応じた新たな青年会議所へと発展させていく為に専心努力して参る所存です。

 

まちづくり
 長門青年会議所が発足した1960年代にはこの長門市の人口は約5万6千人でした。それから50年経った現在では3万5千人へと減少の一途を辿っています。少子高齢化、若者の都心部への流出は今やどの地方部も抱える深刻な問題です。地域の発展を担う若者がこのまま減少を続けていけば長門の発展はありません。このような時代だからこそ今、我々長門青年会議所が長門の未来を描き、運動を市民に発信していかなくてはならないのだと思います。地方部がこれから先、持続可能な社会を維持形成していくには行政に頼るだけではなく、市民による自立したまちづくりを行っていかなくてはなりません。その為に、まちを愛する心を育み、まちを創ろうとするまちづくりの意識を芽生えさせる事業を展開してまいります。

 

子供たちの為に
 消ひと昔前は子供の遊びといえば公園、山、海で友人と遊ぶことでした。しかし、近年では携帯電話やゲーム機の普及により、子供たちを取り巻く生活環境は大きく変化してしまいました。様々なコミュニケーションツールが生まれ、アプリなどを通した間接的な会話が増え、携帯電話やゲームへの興味が中心となることで、他人への関心や思いやりが希薄になってきている様に感じます。インターネットを通じたSNSによるいじめ等、以前はなかった新たな問題が大きく取りざたされています。これから先、子供たちが大人になる過程において自己の社会性を育み、十分な道徳心を学ぶには人と人とが向き合う機会を与え、その大切さを理解してもらうことが重要です。
 長門青年会議所では、わんぱく相撲、日韓親善交流、ひまわり会交流を子供対象事業として開催しています。子供同士が面と向き合い、スポーツや催し物を通して他者への関心・思いやりを深め、抱くきっかけとなるような育成事業を会員一丸となって取り組んでいきます。そして、次世代を担う子供たちの10年、20年先の将来の糧となる素養を育んでいきます。

 

おわりに
 我々、青年会議所会員は地域のリーダーでなくてはなりません。そして、運動の発信源として周りに熱い想いを自ら伝播させ、地域の人々と繋がっていかなくてはなりません。どんなに素晴らしい挑戦でも、理解され広まらなければ意味がないからです。会員同士が手を取り合い、積極的に地域と交流を持つことで多くの人々を巻き込んで青年会議所活動に邁進してまいります。