理事長所信

2022年度スローガン


一般社団法人 長門青年会議所
第59代 理事長
石川 貴之

 

はじめに
 われわれ一般社団法人長門青年会議所は、1964年に発足し諸先輩方の「英知」と「勇気」と「情熱」により受け継がれ2022年、創立59年目となります。今日に至るまで、20歳から40歳という限られた年代の若者が新たな時代を築くために集い、学び、お互いに切磋琢磨し高め合い成長してきました。日々変化する激動の時代において、高い志と強い信念を持ちさらに成長しなければ輝く地域の未来はありません。諸先輩方の想いを引き継ぎ、失敗を恐れず前へ進んでいかなければいけません。
 しかし、現在長門青年会議所は大変厳しい時代を迎えています。人口減少、少子高齢化、若者の流出、これらの要因からくる会員の減少は重要課題です。今年度は会員拡大にも力を入れつつ、新たな事業としてわたしたち長門市の「まち」の活性化にも取り組み、「明るい豊かな社会」の実現に向けて邁進してまいります。

 

まちづくり
 現在長門市の人口は約3万2千人で昨年より約1千人近くが減少しております。このかつて経験したことのない人口減少の要因として、少子高齢化、若者の市外流出等が問題となっております。また、基幹産業における後継者不在、従業員の高齢化及び従業員の不足が労働力人口を加速的に減少させ地域経済への悪循環を及ぼしています。このまま何かをしなければ長門市は消滅可能性都市から脱出する事が出来ません。
 まず、人口減少に対し少子化については、子供を産みやすく育てやすい環境を整えていく手助けをしていく為に、子育て世代が求めていることの情報収集をし市との連携を図る必要があります。近年SNSの普及に伴い、外で遊ぶ機会のない子供たちが増えコミュニケーションをとれない子供たちが多くいます。ゲームや文字だけの世界ではなく人と人がふれあうことの大切さを学んでいけるように子供の為の活動を増やすための協議をしていきます。若者の市外流出については、進学等で一旦地元を離れるのは仕方ないです。しかし、この長門市で育ってきた若者が市外へ出て行ってしまったままでは、地域で生活する者として非常に残念です。若者に生涯の生活の場としてこの長門市を選んでもらい、その思いを叶えられるようにすることが必要です。そのためには、地元の企業が元気がないといけません。企業の後継者を集め異業種交流会等を実施し、他の活動団体と連携をとり、若者が地元企業への興味・関心を持ってもらうための取り組みをしていきたいです。わたしたち長門青年会議所としては、「自分たちのまちは自分たちで創る」という気持ちで活動していきます。

 

 

組織の将来
 20~40歳という若い年齢層で構成される一般社団法人長門青年会議所においても会員数が減少し続けております。わたしたちが会員拡大活動を行わなければ、まちの未来を考えて行動する人が減少し、組織の弱体化に伴う活動発信力の低下により持続可能な社会に向けて活動を展開していくことが難しくなります。メンバー一人ひとりが会員拡大の目的をしっかり理解し組織全体で意識を高めることが持続的な活動へつながります。わたしたちが意識変革を促す最前線に立ち、メンバー全員で地域を思い、ともに行動する仲間を一人でも多く迎え入れ続けることが必要です。
 その為には、わたしたち会員一人ひとりが長門青年会議所を心から楽しみ、共に切磋琢磨しながら成長を遂げ達成感を分かち合う。そのような魅力あふれるメンバーが集う組織を作ることで誰もが入会したいと思う素晴らしい組織が形成され会員拡大が実現できると信じて活動してまいります。

 

結びに
 わたしの59代理事長としての使命は、諸先輩方が築き上げてきた活動の歴史をよく理解し、青年会議所の三信条「奉仕・修練・友情」を軸に、会員それぞれが自分自身の力で積極的に物事を実践することで、自己成長に繋がると考えており、会員同士の心と心をつなげることで組織の団結力を高めることができると考えております。会員数は年々減少傾向ではありますが、会員同士が手と手を取り合いながら長門青年会議所の会員一丸となり、「明るい豊かな社会」の実現に向けて、精一杯精進してまいります。