理事長所信

2023年度スローガン


一般社団法人 長門青年会議所
第60代 理事長
久永 信也

 

はじめに
 未来の長門に、明日の自分に、どんな希望を抱いていますか。
 今まさに、世界は混沌の真っ只中にいると言えます。そのような環境で、地域の未来に、明日の自分に希望を抱いて一歩ずつ進むことはどれほど難しく、尊いことでしょうか。
 東京オリンピックが開催された昭和39年、経済の成長が著しい中「明るい豊かな社会」の実現を理想とし、長門青年会議所が発足しました。諸先輩方が築かれた伝統を大切にしながら、今日まで活動を続けてまいりました。そして、その長い間、地域の皆様からは活動へのご理解・ご協力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。しかし、終わりの見えない新型コロナウイルス、ロシアのウクライナ侵攻、燃油・物価の高騰など、人々の気持ちを暗くするには十分なほどの黒い大きな渦は、これまでの常識を飲み込み、築き上げてきた基盤を打ちこわし、新しい世界に我々を連れて行こうとしています。不安が募り、先行きが一向に見えない中、多くの人がもがき苦しみ、光を求めています。だからこそ、我々長門青年会議所は自らの活動を以てして、その希望の光となることを強く望みます。我々は、この時代の転換期に、変化を恐れません。むしろ、新しい時代の礎となれることを喜び、ただひたすらに前へ前へと歩みを止めないでしょう。その一歩目として、私は長門青年会議所の理念・ビジョンとして掲げる「長門JCフィロソフィ」の策定に取り組みます。「長門JCフィロソフィ」は、我々の理念であり、行動指針であり、活動の判断基準になりえるものです。そして、悩み、立ち止まったときに振り返れる一つの芯になることでしょう。その大切な芯を創る初年度といたしまして、2023年度のスローガンを「初芯」とさせていただきました。仲間と共に創り上げていく「長門JCフィロソフィ」の核は次の二行です。

「未来の長門にワクワクを。
 明日の自分にドキドキを。」

 

組織改革
 組織とは、当然ではありますが、ある目的を達成するために構成された集団です。このことから、一般社団法人長門青年会議所は「未来の長門にワクワクを。明日の自分にドキドキを。」提供できる集団と位置付けます。素晴らしい組織にはいくつかの共通点がありますが、私が重きを置くのは、組織として「能動的」であることです。この瞬間が全てだと思うような情熱を注ぎ、失敗を恐れることなく自ら率先して行動を起こしていける集団でありたいと強く願います。そして、その大前提には向かっていく方向、すなわちビジョンの共有が不可欠です。皆が同じ方向に進んでいくためには、皆が納得し、理解できるルールが必要です。「なんとなく」を明確にし、既存のルールを見直し、必要とあれば新しい規定も設けます。変化を恐れず、目的を達成するためには組織の在り方そのものを見つめなおさねばなりません。

 

 

個の覚醒
 組織の整備を行うだけでは「未来の長門にワクワクを。明日の自分にドキドキを。」提供することはできません。なぜならば、組織はあくまでも個の集団であるからです。組織改革と個の成長は両輪で考えなければなりません。各個人が成長を楽しめる環境、取り組みを醸成していきます。2023年度は理事会でのグループワークや、例会での会員研修プログラムなど、課題発見能力や思考力、発信力を楽しみながら習得できる会議運営、事業展開を行います。机上の絵空事ではなく、自らが体験することにより成果を実感し、自然体で各個人が覚醒していくよう努めてまいります。

 

パートナーシップ
 我々は、組織のために活動するものではありません。「未来の長門にワクワクを。明日の自分にドキドキを。」提供するために活動を進めていきます。そうであるならば、まずは地域との連携は必要不可欠です。行政、団体、企業、学校等、情報の共有はもちろん、相談や会談により強固な関係を築いていきます。また、個人単位では家族、職場、友人等、大切な人との関係を強くすることも必要です。支えたり支えられたりしながら、地域にとって必要な組織だと思っていただけるよう努めてまいります。

 

人財発掘
 私たちと共に「未来の長門にワクワクを。明日の自分にドキドキを。」提供してみたいという方を探しています。今の自分を変えてみたい、新しい世界に触れたい、たくさんの人に出会いたい等、入り口は人それぞれです。しかし、間違いなく言えることがあります。2023年度一般社団法人長門青年会議所は面白い。「いつか入ろう」「機会があれば入ろう」そういった声を聞くことがあります。その「いつか」や「機会」は今まさに目の前にあります。二度と戻らない365日を共に駆け抜けましょう。

 

むすびに
 たった一度しかない人生の中で、一般社団法人長門青年会議所に入会し、理事長を務めさせていただくことに胸が高鳴ってばかりです。日々、新たな発見があり、挑戦を繰り返しながら進むことは、時に苦しさも感じます。しかし、その苦しささえ貴重な体験であり、この瞬間しか味わうことのできないものだと思うと、愛しさすら芽生えます。  2023年度一般社団法人長門青年会議所が、新しい時代の幕開けにふさわしい一年を送れるよう、そしてそのことが誰しもの共通認識となるよう全力で職を全うする所存です。