理事長所信

2016年度スローガン


公益社団法人 長門青年会議所
第53代 理事長
市川 聡

 

はじめに
 1964年に発足した長門青年会議所は、「明るい豊かな社会の実現」を運動の理念に揚げ設立以来51年もの長きに渡り、諸先輩方の英知と勇気と情熱により受け継がれ、時代背景によって事業内容を変化させこの地域に新たな価値を創造してきました。志や想いは人や時代が変わりながらも受継がれ長門青年会議所の運動は連綿と続いています。本年度も次代の担い手たる責任感を持ち長門青年会議所が培ってきた志や想いを受継ぎながら、長門の歴史文化や今まで行ってきた事業の実績を過去に学び、我々の経験や考えを現在の文化と組み合わせることで新たな価値を創造し、長門の為に運動を展開してまいります。

 

まちの未来
 日常では当たり前となったネットワーク社会家にいながらも世界中の誰とでも情報交換、 共有きる便利な世の中。しかし、相手を思いやる心、様々な物事に興味・関心を持つことは経験がなければ生まれません。長門青年会議所ではわんぱく相撲長門場所・日韓親善交流事業・ひまわり会等を通して、子供たちが仲間と一緒に多くの体験をすることで様々な物事に興味・関心を抱き、この地域で生まれ育った誇りを育み、明るい未来へ歩んでいく次世代を育てる事業を展開致します。
 2019年に開催される「ラグビーワールドカップ日本大会」のキャンプ地招致活動の一助として活動している長門青年会議所50周年記念事業の「桜街道IN俵山」は、行政、各種団体、市民の皆様と協議し地域の景観づくりだけではなく、交流人口の拡大による地域の活性化や、郷土愛の醸成など、未来にわたって長門市のまちづくりにも大きく寄与するものと考えます。地域から必要とされ、継続されていく形を模索し、今後に繋がっていく事業を目指します。

 

組織の未来
 消滅可能性都市のリストに入り、止まらない少子高齢化と人口減少、長門青年会議所においても会員数の減少に伴い各々の負荷が大きくなっているのが現状です。小さな一つひとつの積み重ねが、近い将来大きな成果となることを信じ、地域に根付いた地道な運動が必要と考えます。メンバー一人ひとりが、今日まで積み上げてきた歴史に誇りと自信をもち、今まで以上にネットワークを広げ、身近な方々とのコミュニケーションを大切にし、長門青年会議所の魅力を発信し続けていかなければ、この組織に未来はありません。本年度、長門青年会議所にとって会員拡大・会員育成が最重要課題であることをメンバー一人ひとりが認識し、誰一人欠けることなく一丸となって臨んでいく事が、この組織の根幹をより強固なものとし、長門の明るい豊かな未来に向けて大きな一歩となると考えています。

 

おわりに
 環境や情勢は日々変化する中、組織にとって最大の敵であり、最大の防御であるのは現状維持ではないかと思います。新しさを求めて変わるだけではなく、決して変えてはならない本質的な部分は多々あると考えます。組織には必ず存在理由があり、過去から学び存在理由を追求すれば、存在価値が明確になり、それを表現または誇示するための活動がおのずと見えてくるはずです。未来を見据え長門のために何ができるか、会員一丸となって長門の秘めた高いポテンシャルを引き出せるような活動に努めてまいります。